除籍謄本について

相続手続きにおいて重要な戸籍とは、相続人調査を行う際、相続人を確認するために使用する資料のことを言います。また、除籍謄本という言葉をご存知ですか。相続手続きの際に銀行や法務局で除籍謄本の提出を求められることがあります。相続手続きにおいてこの除籍謄本は、銀行や証券会社の相続手続きは勿論のこと、法務局の相続登記や税務署への相続税申告の際にも必要となってきます。戸籍謄本だけでなく除籍謄本も重要となりますのでこちらでご確認ください。

除籍とは、戸籍から出る事をいいます。除籍謄本とは、婚姻、離婚、養子縁組、分籍、転籍、失踪宣告、死亡などにより全員が抜けた状態の戸籍原本を謄写したものを言います。全員が抜けた戸籍は除籍簿に綴られ、除籍した者の名前に×印が記載されます。除籍によって誰もいなくなった戸籍は閉鎖され過去の戸籍となり、保管期間である１５０年を過ぎると戸籍簿から削除されます。この期間を過ぎたのちに除籍の請求をした場合は「除籍謄本については破棄済」という内容の破棄証明が発行されます。相続手続きの際には、このような除籍謄本も必要となりますので覚えておいてください。